ひけ巣とは

鋳巣の一つで、鋳物物の内部に比較的大きな空洞が発生する現象。鋳型内で溶湯の温度が低下すると液体収縮を起こし、さらに冷却が進んで凝固が始まると固体収縮が起こる。その際に不足する体積分は液体側から補給されるが、凝固が終わりに 近づくと液体の残分が足りなくなるため補給ができなくなり、足りない分が空間となる。最終凝固部となる厚肉部や交差部の中心などがひけ巣が発生しやすい。対策として、押し湯や冷やし金を利用して最終凝固部を押し湯などの製品外に移動させる方法、注湯温度を下げて液体収縮分を減らす方法などがある。

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